足は、足関節から先の大小30個ほどの骨の集合体で、それぞれの骨が立体的に複雑な形状をしています。
また、足の外科のMISでは、手首の回旋の方向で、骨の切りやすさ・削りやすさが変わります。なので、術者の利き手と手術する足の関係も重要です。
バーやビーバー・メスの操作のことを、ジェスチャー”gesture”と表現する先生もいます。
反対の手で足を抑えたり骨の位置を確認したり、皮膚を引っ張ったり、利き手でバーを操作したり、ワイヤーやスクリューを入れます。
術前計画を立てたり、ジェスチャーの確認をするのに、Amazonで買ったこの骨模型が毎回活躍しています。
個々の骨はわりと正確にできていますが、骨の組み合わせが正しくないところもあったので、ネジ穴を開け直しました。また、バリも目立ったので、削りました。
この模型は、ちょうど日本人の平均的な女性の足とほぼ同じ大きさです。
ネジを外して分解すると、関節面の形状や深さなどの理解に、非常に役立ちます。
これを、術前計画を立てるときや、操作の練習に使っています。
右足は売っていたのですが、左足がなかなか売っていませんでした。
左の手術の感覚を掴むため、しかたなく、足だけより高額でしたが、左は大腿骨までの模型を買いました。ノコギリで下腿で切断し、角は手を傷つけないようにヤスリをかけました。
残った大腿骨は、肩が凝ったときの肩たたきに使っています。丸い大腿骨頭がちょうどいい感じです。
患者さんの説明に役立つので、外来の診察や術前の説明のときにも使っています。
先日、10年くらい使ったものが壊れました。中足骨に針金が通してあるのですが、そこは骨が細いので、最初に壊れます。また、置き忘れたりすることもあるので、自宅用と病院用に、左右2組持っています。昨年末に、左足が2400円くらいで売っていたので、4つ目を買い足しました。安かったせいか種子骨が抜けていましたが、他は満足できるものでした。
術後のレントゲン写真やCT検査の結果を見ながらの、フィードバックにも使えます。
販売者によって値段や左右が異なります。下は、あくまで例として挙げておきます(PCでは表示されますが、スマホでは「リンク」となってしまい、うまく表示されないようです)。