2013年11月30日、香港で開催された第5回アジア足の外科学会に参加しました。
外反母趾のMIS手術の一つ、basal osteotomyの術後結果を発表しました。
関節鏡で有名なLui先生から質問をしていただいたのですが、私にはうまく聞き取りができませんでした。その後の休憩時間に、軽食を取りながらお話させていただきました。
Lui先生は、2011年のベルギーの学会でお会いしたのが最初でした。ちょうどその少し前に先生が書かれた足関節鏡の論文を参考にして手術をしたので、それについて質問をさせていただきました。その後のGRECMIPの手術セミナーのときや、アメリカ足の外科学会、日本に来られたときも、いろいろお話をさせていただきました。
同じく、ベルギーの学会でお会いしたKong先生は、MICA法の発表をされていました。そのとき、経皮的関節包縫縮もすることがあるとおっしゃっていたので、後日、手術の動画を送っていただきました。現在は、その方法に自分で考えて工夫した方法を、ときどき使っています。
Kong先生とは、夜の食事会のときに、ぜひアジアでも最小侵襲足の外科学会を作りましょうとお話をさせていただきました。まずはLINEで人を募ろうということになったのですが、現在も登録会員数は2名のままです・・・。
さて、今回は明るいうちに到着したので、学会の前日に会場を確認しておこうと思ってホテルから出たのですが、なかなかたどりつけませんでした。
ホテルのスタッフは流暢な英語を話していたのですが、街に出て通行人に道をきいても、全く英語が通じないのには驚きました。
あとで聞いた話では、香港が中国に返還されたあとで、もはや中国本土から来た人のほうが多いからだそうです。
そうこうしているうちに暗くなってしまいました。ちょうど屋台が集まったようなところがあったので、そこで夕食をとることにしました。
注文しようとすると、英語が通じる人を連れてくるから待つように言われ、ラーメンと釜飯のような料理を頼みました。
食事中、テレビで日本の自衛隊が戦力を増強しているという報道がずっと流れていました。今にも日本が攻めてくるかのような感じで、戦闘機の発着シーンがずっと繰り返されていました。周りでは、中国人労働者と思しき人達がテレビを見ながら食事をしていました。
翌日の学会場には日本人もたくさんいましたが、前日は例によって一人だけでした。もし日本人だとわかったら危ないのではないかと思い、隅の方で目立たないように食べて、すぐにホテルに戻りました。見知らぬ異国では、夜の独り歩きはあまりすべきではありませんでした。