アメリカ足の外科学会の後足部MISセミナーが開催されました。

予定通り、2022年8月17日、日本時間だと8月18日の午前10時から1時間以上にわたって、ウェッブ上でAOFASの後足部MISセミナーが開催されました。

私は手術の時間と重なってしまうので受講をあきらめていたのですが、夏休み中の子供に頼んでセミナーを記録してもらい、帰宅後に確認しました。

Miki先生のご講演は、予想とは若干異なり、主に足関節と外側靭帯の解剖が主でしたが、最後に踵骨骨切りの解剖学的安全性についてのお話もありました。

他の先生からは、凹足に対する小切開での腱移行や、MISによる3関節(距骨下関節、踵立方関節、距舟関節)固定、MIS手技と髄内釘を用いた足関節・距骨下関節同時固定の講演がありました。

MISによる3関節固定は、私も数例経験があります。従来なら観血的手術を行っていた比較的重度な変形も、先にアキレス腱や腓骨筋腱を小切開で延長することでかなり矯正でき、成績は良いと思っています。

最後に、私のMISの師匠の一人、Vernois先生が、MISを用いたシャルコー関節の矯正術についてご講演されました。かなり変形した症例を、すばらしく矯正されていました。従来の手術方法でも、シャルコー関節はかなりチャレンジングな手術ですが、さらにMISでの治療ですから、さすがVernois先生といったところです。

シャルコー関節のMISについては、イギリスのRosly Miller先生が有名ですが、以前にブライトンのMISセミナーに参加したときにそのMiller先生がVernois先生に相談されていたので、その頃から手技自体は知っていました。Miller先生にも、その後のヨーロッパやアメリカの学会で何度かお会いしています。

残念ながら、私はまだシャルコー関節の手術経験はありません。(^^;)

今回のセミナーも、いろいろ勉強になりました。

ご興味のある先生で、参考文献を探しておられる方に、MIS足の外科センターからのおすすめの書籍を掲載しておきます。

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