国際学会 2016年 ベルリン

2016年6月23〜25日、ベルリンで開催されたヨーロッパ足の外科学会に参加しました。

今回の会長は、前回もお話したRichter教授でした。

ドイツというと固いイメージですが、会場の中も外もとにかく暑くて、ジャケットなしでノーネクタイの先生も多かったです。あまりの暑さに、私も途中で脱ぎました(汗)。

大学のときは第2外国語でドイツ語を専攻し、授業ではドイツ語会話とドイツ語の恋愛小説も読んでいました。また、大学を卒業したときには友人とドイツ、オーストリア旅行もしたのですが、ドイツ語はすっかり忘れてしまっていました。公用語は英語だったので、学会中は特に問題なかったですが。

私は、外反母趾に対するMISでのLapidus変法という手術法についてのポスター発表をしました。Vernois先生から教えていただいた方法です。

ドイツからは、特にThomas先生がMISの経験について発表されていました。彼は、ブライトンでMISセミナーを一緒に受講した一人です。

オーストリアの有名なTrnka先生ともお話させていただきましたが、彼もMISでの中足骨骨切りDMMO法を始めてみたとおっしゃっていました。

また、前回お話したLintz先生が荷重CTの発表をされていたので、質問させていただきました。

日本では未だに導入されない、扁平足に対するArthroeresisという手術法の発表も多かったです。以前からヨーロッパの学会でよく会うクロアチアのEarnest先生も、アメリカでお会いしたGraham先生が開発・販売しているGraMedicaの器械を使った手術の成績を発表されていました。

この学会では、申し込んだ時点でディナーが満席で、現地でも空きが出ていないか訊いたのですが、だめでした。なので、ホテルのバーでビールを飲みました。他の先生達はディナーに行ったのか、他の客はほとんどいませんでした。

「本場のビールが日本の半額で飲めて嬉しい。日本は税金が高い上に、ビール純粋令も守られていないし、ほとんどラガータイプしか飲めないんだ」などと、バーテンダーを相手にブツブツ言いながら飲んでいたので、変な客と思われたに違いありません(笑)。

本場ドイツのビールは種類も豊富で、しかも安いです。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、日本のビールは値段の半分近くが酒税です。ビールは昔から贅沢品扱いで、ワインより税率が高いというのは納得できません。ビールはワインより歴史が古く、エジプトのピラミッドの建築工事に携わった人たちにも振る舞われていたと言います。当時はホップを使っていなかったでしょうから、今とはだいぶ異なるものだったとは思いますが。

私はビール党だったのですが、今はコロナ禍の最中に飲みすぎないよう、1年半ほど断酒しています。

ビールの詳しい歴史については、以前に読んだ中では、この本が一番面白かったです。

こちらの表紙のほうが味があってよかったと思うのですが、廃版になってしまったようです。

今は、文庫本や電子書籍になっています。

今回の学会では、いつもよりは目立ったトラブルには見舞われませんでした。

学会中、なぜか病院から急患についての電話がかかってきました。今はどうかわかりませんが、当時は国際電話をかけると、かけた方と受けた方の両方に料金が発生してしまうことになっていました。電話代がいくらかかるかわからないですし、ドイツにいたのでは対応不可能なので、事情を話してすぐに切りました(汗)。

また、行きの飛行機は90分遅れでした。点検はしていたはずだと思うのですが、私の座席は頭を乗せる枕の部分が取れてしまったため、座席が変わりました。いつもはエコノミー席なのに、少し良いシートになったのはラッキーでした。最初の遅延のため、乗り継ぎの便に間に合わなくなってしまって、更に到着が遅れました。帰りの便は2時間遅れでしたが、いつもに比べれば大きなトラブルのなかった学会でした(笑)。

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