海外のMIS手術セミナー その4 2013年 ブライトン2

2013年7月11,12日、ブライトンでの2回目の手術セミナーに参加しました。今回は、前回より上級者向けのコース、MICA advanced foot courseです。

今回もVeronis先生とRedfern先生から、いろいろ指導していただきました。MICA法Basal osteotomyMICOの復習をし、Lapidus変法も教えていただきました。

胸にMICAのマーク入りのTシャツをもらいました。隣がVernois先生ですが、許可をいただいていないので、お顔は出しません。

講習を受けてからずいぶん時間がたったので、ブライトンの1回目だったか2回目だったか忘れてしまったのですが、ブライトン・サセックス大学病院で実際の手術の見学もしました。

このときは、Vernois先生が朝から午後までの間に、数件手術をこなしていました。

バルセロナ大学病院と同様に、患者さんは隣の部屋で麻酔をかけて待っていて、前の手術が終わると、次々と入れ替わっての手術でした。

Vernois先生は、第2、3、4中足骨骨切り、DMMO法のときには、「この手術は5分で終わる」と宣言し、実際には5分より短い時間で終了していました。

手術が全部終了すると、「今日はこのあとドーバー海峡のトンネルを超えて、フランスで講演があるから」と、自転車でさっそうと去っていかれました。そんな姿に憧れましたが、自分が日本で同様のことが実現できる日は、まだまだ遠い気がします・・・。

このセミナーからの帰りの空港までは、ドイツ人のThomas先生と一緒にタクシーでした。この先生とは、2014年のアメリカ足の外科学会AOFAS、ヨーロッパ足の外科学会EFAS、2017年のリスボンでの学会でもお会いしました。世界は広いですが、この業界は、わりと狭いようです。

さて、手術セミナー自体は非常に役に立ったのですが、このときも、いろいろなトラブルがありました。今回はヒースロー空港を使いましたが、入国審査のところが混み合って、空港を出るのが1時間くらい遅れてしまいました。前回とは違い、共催の器械会社のTomが、あらかじめタクシーを手配しておいてくれたのですが、担当の運転手が事故に遭ってしまい、他の運転手に代わったと連絡が来ました。運転手はスペインから出稼ぎにきていると言い、いろいろ話しながらホテルに向かったのですが、途中で、タクシー代をもらっていないと言い出しました。不審に思い、Tomに連絡したところ、払ってあるとのこと。異国の地で、知らないところに連れて行かれたり、相手が武器でも持っていると困るので、ケンカにならないよう表現を選びながら、すでに支払いは済んでいると話すと、その後は料金の話はしなくなりました。

やれやれと思ったのですが、ホテルについて降りるときになって、今度は、空港で待っている間の駐車場代をもらっていない、と言い出しました。高額ではなかったので、荷物といっしょに消えてしまわれると困ると思い、仕方なく払いました。

ホテルのデスクに着いたのもつかの間、今度は予約がないと言われてしまいました。

日本の旅行会社に、飛行機代と一緒に支払い済みのはずで、念のために印刷していったホテルの予約の紙を見せたところ、しばらくして、システムのトラブルで予約がうまくされなかったようだ、と言われました。そのホテルはもう予約が満杯とのことで、結局、ずいぶん待たされたあとに、車で30分以上離れたホテルを紹介されました。

迎えのタクシーの運転手に、ホテルで対応した女性が、「この人は英語が話せないのでよろしく」と言っているのが聞こえました。さっきまで、英語でやりとりしていたつもりなのに、相手にとっては話しているレベルではなかったようです・・・。悔しかったので、このタクシーの運転手とは、いろいろおしゃべりしました。

次のホテルまでの道がやたらと混んでいて時間がかかったので、いつもこんなに混むのかときくと、どうやら近くの大学の卒業式の行事と重なっていて、今日だけでなく明日も混むだろうとのことでした。

翌朝、手術セミナーに間に合うか不安だったので、早朝にタクシーを頼み、朝食の始まる時間の前に会場に向かいました。待ち合わせのホテルに行き、朝食がまだだと言ったら、Tomがおごってくれました。

隣に、朝食をおごってくれたTomがいるのですが、許可をもらっていないので、顔は出していません。

このときのセミナーの受講料は、現地でTomに払うことになっていたのですが、あとでいいからと言われて延び延びになり、結局払えませんでした。帰国後もTomに連絡したのですが、またの機会にということになり、結局、払っていません。

帰国してから、予約会社にクレームを言い、ホテル料金を払い戻してもらいました。

2016年9月に、Tomがアジアへの営業で日本に来たときに、人形町で一緒にすき焼きを食べました。そのときにセミナーの料金の話をすると、彼も忘れていて、もういいよ、と言ってくれました。彼は少し前に他の器械会社に移りましたが、今でも私のFacebook仲間です。

下に、Vernois先生とRedfern先生も寄稿されている本を挙げておきます。よろしければご参考にしてください。

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