MISの書籍 その4、その5〜フランス語の本〜

国際最小侵襲足の外科学会という学会があります。私も会員になっていますが、しばらく前まで略称がGRECMIPでした。フランス語です。

アメリカからスペインに伝わったMISは、フランスを中心に新しい手技の開発が行われていたためだと思います。

最近、名前が英語の略称に変わり、MIFASとなりました。

いつ頃かは忘れましたが、その学会に参加していたときに、足の外科のMISの新しい本が出るというアナウンスがありました。まずフランス語で出版され、その後に英語版も出版されるとのことでした。

が、いつになっても学会のホームページでのお知らせもなく、Amazonで検索しても出てきません。

探したところ、日本のAmazonでは売っていませんでしたが、アメリカのAmazonで売っていたので、注文しました。船便のため、しばらく待ってようやく届きました。

開いてみると、当然中身は全部フランス語でした。残念ながら、私はフランス語が読めません。

掲載されている図からすると、かなり重要なことが書いてあると思われたので、読む方法を考えました。

書類を電子化するスキャナを持っていたので調べてみると、付属のソフトウェアで読み取り言語をフランス語に変更できることがわかりました。

そこで、まずこの本をばらしてから、スキャナでフランス語の文章として取り込みました。次に、Google翻訳で日本語に翻訳してみたのですが、意味不明の訳文が出てきました。

しかたなく、フランス語を英語に翻訳させたところ、意味が通じる文章に変換されました。こうして、この本の内容を読むことができました。

その後、他のMIS学会の発表を聞いていたら、2015年に第2版も出ていることがわかりました。最初と同様にアメリカのAmazonで売っていたので購入し、また船便で届きました。

前回と同様にしてフランス語を英語に翻訳しました。

当然、初版よりも内容が更新されていました。特に外反母趾の手術は、初版本ではその当時まだ症例が少なくて長期成績がはっきりしていなかったMICA法ではなく、小切開法での手術を推奨していたのですが、第2版では、その後の成績が良好で手術手技も確立されたため、MICA法が推奨されていました。

MICA法については、「メニュー」の「疾患別MIS」の中にある、「外反母趾(主にMICA法)」を御覧ください。

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