2022年12月16日、アメリカ足の外科学会AOFASから、2022年12月8日に行われた前足部変形に対する手術のウェビナーの動画配信が開始になったという連絡が来ました。
セミナー当日は、手術と重なって見られなかったのですが、数日遅れで聴講することができました。
1時間8分のセミナーで、3人の先生が、ハンマー趾に対するMIS、plantar plate損傷の観血的手術、ハンマー趾のKワイヤー固定手術について、それぞれ講演されていました。
ハンマー趾のMISについては、イスラエルのChris Miller先生による、約20分間の講演でした。
基本的には、私のMISの師匠の一人のRedfern先生の文献をメインにあげて、当センターとほぼ同じ手術方針と手技でした。
主な手技は、先日、当MIS研究所でもアップした、選択的FDB切離、基節骨P1、中節骨P2骨切りでした。
当科との違いは、術後の趾間ガーゼやテーピングを終了した後も、矯正を維持して変形の再発を予防するように、速乾性のパテで型取りをした簡易装具を使っている点です。これは、実はRedfern先生の文献でも紹介されて知っていたのですが、よい素材が見つからず、当科ではまだ行っていません。
趾間ガーゼやテーピングでは、患者様がご自身で再現するのが難しいため、現在、当科でも、素材やコストをどうするかなど、検討中ではあります。問題が解決したら、近い将来に開始したいと思っています。
下記にRedfern先生の文献をあげておきます。おすすめの書籍のその1に記載されています。
NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic
ご興味のある先生で、参考文献を探しておられる方に、MIS足の外科センターからのおすすめの書籍を掲載しておきます。