学会長のLintz先生からのお誘いがあり、International WBCT society(国際荷重CT学会)の会員になりました。
数年前から立った状態でCT検査ができる専用の器械があります。ヨーロッパ足の外科学会やアメリカ足の外科学会では、近年、それを使った研究成果が盛んに発表されています。レントゲン写真もそうですが、寝たり座った状態で撮った写真と、立って撮った写真では、足の形態がかなり異なることがあるので、足の研究には必須です。
国際学会に参加した際に、そのCTの会社の方から購入を勧められたのですが、日本では大学病院でないとなかなか購入を検討してくれないのではないか、とお話しました。いくつか候補の病院を紹介したのですが、私の知る範囲では、日本で導入したところがあるとは聞いていません。
会長のLintz先生とは、ヨーロッパの学会でたびたびお会いして、最近はSNSで連絡や意見交換をさせていただいています。先生は、以前、(私の記憶に間違いがなければ)京都市立病院などに来られたこともあり、日本語も少し話せるという、日本通です。
最近は、撮影後に自動で計測をするソフトを開発し、荷重CTの論文には、必ずと言っていいほど著者や共著者として名前が載っています。
「人はcrazyと言うけれど・・・」と言っていたので、”Crazy makes the future.”と返したら、大変喜んでくれました。日本では有名な(?)「7人のサムライ」というコマーシャルでも有名なセリフですね。
今では、ドイツのRichter教授と並んで、足の荷重CTの第1人者で、この学会の会長でもあります。
ちなみに、Richter教授は、術中の足底の荷重圧の計測、解剖学的な逆行性髄内釘の開発、荷重CTなど、革新的な発表を次々とされている方です。2016年にベルリンで行われたヨーロッパ足の外科学会の会長もされていました。以前、奈良で開催された日本足の外科学会に講演に来らたこともあります。もちろん、このInternational WBCT societyでも主要メンバーの一人です。
機会がありましたら、ベルリンでの学会のときのことも書くつもりです。