2026年7月18日の第32回関東足の外科研究会で、リウマチ足変形によるMTP関節背側脱臼に対して、切除関節形成術や関節温存術を施行した後、再発した有痛性胼胝および中足痛症に対し、Haspell法(経皮的中足骨頭底側部分切除)を施行した症例の短期成績について発表しました。
なお、文献や検索によって、”Haspell”となっていたり”Haspel”となっていたりで、どちらが正しいのか不明ですが、今回は論文のタイトルに合わせて”Haspell”としています。

MTP関節脱臼を伴うリウマチ足変形に対する術式には、主に切除関節形成術と関節温存術がありますが、どちらも術後の有痛性胼胝の再発が課題の一つです。
今回、術後に再発した有痛性胼胝および中足痛症に対する治療として、1984年に足病医Arthur Haspellによって報告された経皮的手術手技(Haspell法)を行いました。

この方法の利点は、非荷重部への小切開のみで、1箇所につき約5分で終わり、 術当日から全足底荷重が可能で、術後の痛みも少ないことです。
一方、注意点としては、透視やX線による術中・術後の評価がやや困難であること、および術後に発生しうる転移性中足骨痛に対する警戒が必要であることが挙げられます。
実は、2014年1月の第12回関東足の外科研究会で、この方法に準じた手術を行った日本初の報告をしていますが、その後は誰も発表していなかったようです。
検索すると、YouTubeにPeacock先生の動画が出てきます。https://www.youtube.com/watch?v=ye3e6ZQLEF4
この先生とは、2014年の米国の足病医のMIS手術セミナーでお会いしましたが、最近、亡くなられたようです。御冥福をお祈りいたします。





